2013年1月26日土曜日

第100回ローカルデザイン研究会

 初参加にして最終回への参加となってしまった研究会。 最終回のテーマは、「生紙が教えてくれること」と「荻ノ島集落から山里の未来を目指して」ということで、デザイナーの原研哉さんの事務所がある東京デザインセンター。ガラス張りで中は白い空間が広がる不思議な空間。 和紙という言葉の定義からはじまって、呼吸している、生きている紙といもいえる生紙という言葉を使うようになったこと、紙造りに向き合ってきたお話、海外での活動など、独特で人を引き込む語り口と雰囲気でお話をいただきました。楮から紙になるまでの大変な作業。本物の紙、というのがいかに手をかけて作られるのかがよくわかりました。

 柏崎市高柳。雪深い集落での街おこし。どんなメッセージを誰に向けて発信するのか、メッセージ発信の難しさ。「じょんのび」という方言が、今、高柳のキーワードとなるに至るまでの模索。人と人とのつながり、人の魅力やパワー、情熱で物事が動いてきたことなど、興味深いお話を聞かせていただきました。

 100回という区切りを迎え、様々な地域復興、地方の魅力を、都市と地方をつなぐデザインなどの観点から「ローカルデザイン」として議論されてきた研究会はいったん終わるということですが、今後は、震災復興に焦点をあてた新しい形で研究会はおそらく何らかの形で継続されるそう。また機会があれば参加させていただきたいと思います。
 

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